メディテレーニアンハーバー

東京ディズニーシーの玄関口

　メディテレーニアンハーバーは、東京ディズニーシーに入園したゲストの誰もが最初に足を踏み入れる1901年の南欧の港町をモチーフにしたテーマポート。ここから全てのゲストの冒険が始まります。メインエントランスから東京ディズニーシーの世界に飛び込むと、まず最初に目に入るのが東京ディズニーシーのシンボルである水の惑星「アクアスフィア」。直径8メートルというこの巨大なオブジェは、噴水に浮かび悠然と自転をし続け、これから始まる冒険とイマジネーションに満ちた旅への予感を感じさせてくれます。

パーク一体型ホテル「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」

　東京ディズニーシー・ホテルミラコスタは、単に日本初のテーマパーク一体型ホテルとしての機能を果たすと同時にため息の出るようなメディテレーニアンハーバーの美しい街並みの一部としても活躍しています。この街並みや、通りでゲストと戯れているピノキオやゼペットじいさんを目にした途端、外の世界から入ってくる私たちを冒険とイマジネーションの世界へと一気に迷い込ませてくれるのが不思議なところ。また、このホテルの外壁、その多くがだまし絵でできています。だまし絵でありながら本物より本物っぽく魅せてしまう不思議さには感服。ホテルの外壁をデザインした時は本場イタリアの職人を何人も呼んで作ったそうな。こういう洒落をお洒落にしてしまうのがディズニーらしさなんでしょうね。。

パラダイスの港「ポルト・パラディーゾ」

　東京ディズニーシーにある7つの海の中で最初に目にするのが、パラダイスの港「ポルト・パラディーゾ」。この「ポルト・パラディーゾ」の名には一つの素敵なストーリーがあります。

　遠い昔、とある小さな島を治めていたダニエラ姫は、水平線のかなたにパラダイス(楽園)があると信じていました。ダニエラ姫は、国内から優秀な発明家、芸術家、探検家、シェフの勇士たちを集め、最高の設備が整った船に豪華な品々と王国の海のお守りとされる古びたコンパスを積み込んで、航海へ出発しました。ところがダニエラ姫の船は海の上で大嵐と遭遇。潜没しないよう、船に積み込まれた豪華な品々を次々と海へと投げ捨てました。すると、ダニエラ姫は海の声を聞きました。「あなたにとって、本当に大切なものは？」　そこで、ダニエラ姫は答えました。「本当に大切なのは、ここにいる仲間たちと王国の未来です！」。すると嵐は止み、空は晴れ渡り、船の前方には光り輝く島が見えました。ついにパラダイスを見つけた、ここがパラダイスに違いないと確信したダニエラ姫は、島に船を進めます。すると、そこはなんと、ダニエラ姫の島、そう故郷に帰ってきていたのです。そこで、ダニエラ姫は今日を「本当に大切なものは何か」を考える記念日とし、この港に改めて「パラダイスの港＝ポルト・パラディーゾ」と名前を授けました。

　このストーリーは、メディテレーニアンハーバーで繰り広げられているデイタイム・ハーバーショー「ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル」で、ダニエラ姫役＝ミニー、探険家役＝ドナルド、発明家役＝グーフィー、芸術家役＝チップ＆デール、シェフ＝プルートのキャストで公演されています。

要塞と活火山

　メディテレーニアンハーバーに入り海の向こうを見渡すと、エクスプローラズ・ランディング雄大に建っている中世の要塞(フォートレス)、要塞の埠頭(キー)に停泊しているガリオン船「ルネッサンス号」が見えます。この要塞は伝説によると航海技術の発展と海洋探検を目的とした学会「S.E.A」(Society of Explorers and Adventurers)の活動拠点で、16世紀に探検家、船乗り、科学者、芸術家のグループで結成され、現在も大航海時代の素晴らしい冒険と科学的偉業を公開しています。要塞の中には、レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci : 1452-1519)が発明したオニソプター(はばたき飛行機)や、太陽の周りを公転する惑星の動きを知ることができる「チェインバー・オブ・プラネット」や、振り子を使って地動説を確認することができる「ペンデュラスルーム」など、当時の科学を実際に体験しながら学ぶことができます。

　そして、要塞の奥に悠々とそびえ立っているのが活火山の「プロメテウス火山」。パーク内を歩いているとしばしば、轟々と音を鳴らし噴火しているプロメテウス火山を目にすることができます。また、メディテレーニアンハーバーで行われるナイトタイム・ハーバーショー「ブラヴィッシーモ！」でもショーの演出の一部としてプロメテウス火山を利用しています。

パラッツィオ・カナルの美しい街並み

　メディテレーニアンハーバーのもうひとつの風景が広がっているのが狭い小道を抜けた先にあるイタリア・ヴェネツィアの宮殿の運河「パラッツィオ・カナル」。石造りの建物に囲まれたこのエリアには、ヴェネツィアに実在する建物もあり、パラッツィオ・カナルには陽気なゴンドリエたちがヴェネツィアの人々の交通手段であるゴンドラを漕ぎ笑顔で手を振る。－そんな贅沢な景色を楽しむ豊かな時間を提供してくれます。