#4 キャストが生み出すマジック
「キャスト」と呼ぶ意味
東京ディズニーランドや東京ディズニーシーで働く従業員のことを、ディズニーでは必ず「キャスト」と表現します。「従業員」とも呼ばなければ、「スタッフ」とも呼びません。同じくキャストさんが身に着けている服。これも、「制服」とは呼ばず、「コスチューム」と呼びます。これには、ディズニーランドやミッキーマウスの生みの親ウォルト・ディズニーの考えに基づくものです。
青空を背景とした大きなステージ
ウォルト・ディズニーはディズニーランドを「青空を背景とした大きなステージ」にしたいと考えていました。そして、ディズニーランドの従業員は、そのステージの上でゲストの案内や、掃除や、調理など、それぞれの役割を与えられた出演者(=キャスト)と呼ぶことにしたのです。映画に例えてみれば、ディズニーランドの街並は舞台のセットで、従業員はステージ上に立つキャストということです。こうすることで、ディズニーランドの訪問者は、まるで巨大な映画のセットに入り込んだように、現実からディズニーランドの夢の世界へと入っていくことができるんです。
キャストが生み出すショー
ディズニーランドのアトラクションで長い行列に並んでいると色々なものが飾られてますよね。プーさんのハニーハントの列の途中には、プーさんの絵本があったり、スター・ツアーズの途中にはR2D2やC3POがいたり、インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮の途中にはインディ・ジョーンズ博士の書斎みたいなのがあったりします。こういったアトラクションに乗る前に飾られている物や部屋のことを「プレショー」と呼んでいます。こうすることで、長い行列に並ぶ人に待ち時間を感じさせないようにしたり、これから乗るアトラクションの世界へとゲストがスムーズに入っていけるようにする効果があります。
このプレショーと同じようにディズニーランドやディズニーシーではキャストもショーを生み出します。小さい頃行列に並んでいる時にキャストさんから話し掛けられたことはありませんか?ポップコーンを股の間を通してチリトリに入れている掃除のキャストさんをみたことはありませんか?ディズニーランドの舞台のセットと同じように、実はキャストも様々なショーで魅せてくれます。ディズニーランドはあんなに広大な敷地なのにもかかわらず、ほとんど看板がないのも、訪問者がキャストと触れ合うというショーを楽しんで欲しいからなんじゃないかなぁなんて思ってます。今度遊びに行ったら、ディズニーランドやディズニーシーという広大なステージの上で様々な形で繰り広げられるショーを十分に堪能してください!
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